Power BIのグループ項目の作成方法について解説します。
データグループの機能を使うと、グループを手軽に作れます。
例えば、次のように国情報からアジア、アメリカという地域情報を作成できます。
グループを作成するのに一番手軽な方法です。
この機能について詳細に説明していきます。
▼ グループ機能のメニュー位置
データグループは今ある項目のデータから、新しいグループを作成する機能です。
データグループは3通りの作成方法があります。
この3つの作成方法を順番に解説していきます。
一般的によく使われる、データビューから作成する手順を紹介します。
【グループの作成手順】
グループ化の専用画面を開いて、どの値をどのグループに分類するかを設定します。
この操作でグループ化の画面が開きます。
データグループのアイコンが見つからない人は、
・❶で項目を選択しているかどうか
・上部のメニューが「列ツール」になっているかどうか
の2点を確認してください。
次にどの値をどのグループに振り分けるか設定します。
画面右にグループ化したセットの一覧が表示されます。
最後に作成したグループの値をわかりやすい値に変更します。
ここに設定した値が表示されます。
作成が終わると「地域」の新規項目ができたことが確認できます
グループ化で作成した項目は、他の項目と同じように使えます。
次にグループの変更方法の手順を説明します。
この操作はわかりにくいので、変更できないと思っている人が多いです。
クリックする順番に注意してください。
【グループの変更手順】
作成済みのグループを開いた後に、値をグループに追加します。
新規にグループが作成されてしまう方は、選択する順番が❷➡❶と逆になっていないか確認してください。
次にグラフビューからグループ化を作成します。
グラフを見ていて、
「今回だけ、ちょっとグループを変えて見てみたい。」
と思ったことはないでしょうか?
設定を保存しないで、そのとき限りのグループを作成するときによく使う方法です。
【グラフの表示からグループを作成】
グラフ上からグループ化したい値を選択して、表示を変更します。
変更後のグラフは次のようになります。
アジアとして日本と中国と韓国がグループ化されました。
この操作をすると
・新規のグループを作成
・グラフのフィールド値の書き換え
が自動的にされます。
思わぬ動きをするので、レポートの保存時は注意してください
上記のグループ化の作業を繰り返すと複数のグループを作成できます。
今まではテキスト型の項目をグループ化してきました。
グループ化はそれだけでなく数値項目に対してもできます。
「数値項目をグループ化して何に使うの?」
と思う方もいるでしょう。
数値項目のグループ化はヒストグラムの作成で使います。
ヒストグラムは次のようなグラフです。
テストの点数で何点の人が何人いるかというグラフに使います。
1点単位ですときれいなグラフにならないので点数の範囲でグループ化します。
この時に使うのがグループ化の機能です
▼ ヒストグラムの例。テストの点数の人数を表示
【数値項目のグループを追加】
数値項目のグループを作成します。
ヒストグラムについて詳しく知りたい方は、ヒストグラムのページを参照してください。
グループを作成する方法はデータグループの機能だけではありません。
3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットについて解説します。
次のようなテーブルをExcelなどの元データに作ります。
そのデータをPower BIに取り込んでグループ項目として使います。
一般的にはこの方法がおすすめです。
国 | グループ |
---|---|
日本 | アジア |
中国 | アジア |
アメリカ | アメリカ |
メリット :管理しやすい。どの値がどのグループに所属しているかひと目で分かる
デメリット:テーブルのリンク設定が必要なので、慣れてない人には難しい
テーブルのリンクについて詳しく知りたい方はリレーションシップの記事を参照してください。
DAX関数で計算して、新しい列を作成します。
データに規則性がある場合は、この方法がかんたんです。
グループ = SWITCH([国], "日本", "アジア", "中国", "アジア", "アメリカ", "アメリカ" )
メリット :項目の値に規則性がある場合は一括でグループ設定できる。
*例えば郵便番号の頭3桁で市でグループ化するなど
デメリット:プログラムに慣れていないと関数式を作るのがたいへん
この記事で詳しく解説したデータグループ機能を使う方法です。
直感的にわかりやすい操作でグループ分けをできる機能です
メリット :簡単にブループ分けをしやすい
デメリット:レコード数が多いと手作業でグループ化するのがたいへん
今回はデータグループの機能について紹介しました。
データグループは、データビューだけでなく、グラフの表示からも設定ができました。
グループ化には3つの方法があることを確認しました。
手軽にグループ化するには「データグループ」の機能が使いやすいです。
ただしレコード数が多いと設定がたいへんというデメリットもありますので、状況に応じで使い分けてください。
Power BIは直感で使えるすばらしいツールです。
ですが感覚だけですと、せっかくの便利機能を見逃してしまうことが多いです。
Power BIを体系的に勉強したり、便利機能を学びたい方は次の記事を参考にしてください。